やってくるチャンスに yes で答えていくと、固定観念を壊すチャンスになる【マーチャントクラブ名古屋支部代表:おがたまゆみさん】

インタビュー記事

ご覧いただき、ありがとうございます。

ココカライフ3回目のゲストは【おがた まゆみさん】です!
いまのご活躍からは想像もできないほど、波瀾万丈な人生を歩まれてきたまゆみさん。

女優、飲食店経営、そして現在はマーチャントクラブ名古屋支部代表であり帝王学コンサルや宿命鑑定もされています。

いろんなご経験をされてきた裏には、タイミングや巡り合わせもありながら、まゆみさんだからこそ追究できた美学(人生哲学)がありました。

子育てでのご苦労もたくさんされており、仕事と育児の両立をどうやってしてきたのか…そのあたりのお話も伺っています。

人生にもビジネスにも役に立つお話をたくさんしてくださいました。

仕事と育児を両立したいママたちはかなり勇気づけられますので、ぜひ読んでいただきたいです♪

「ココカライフ」vol.3 ゲスト:おがた まゆみさん

Profile
●おがたまゆみさん

●現在のお仕事:マーチャントクラブ名古屋支部代表/経営軍師(帝王学コンサル)/kindle出版プロデューサー/宿命鑑定師(延べ1100人鑑定)

●家族構成:夫、娘2人

●経歴:
3歳から舞台に立ち、20代は国内と海外公演活動をし、30歳から芸能界へ。

結婚後、夫が経営する飲食店へパートで働く。

その後、新店舗を経営し、未経験から東海地方5万店舗の中で1番の生ビールを出すお店に上り詰める。

コロナで引退し、後任に任せて、オンライン起業し、現在に至る。

●まゆみさんのプロフィール詳細はこちら

●まゆみさんが代表を務めるマーチャントクラブ名古屋支部HPはこちら
https://merchantclub-nagoya.biz/club/

「ココカライフ」の趣旨・コンセプト

「ココカライフ」は、出産や育児、介護などライフステージの変化が目まぐるしい女性に向けて、家族との時間を大切にしながら、社会的・経済的に豊かになる働き方・生き方について見つめていくブログです。

そのため、すでに育児をご経験されていて、ご家族との時間を大切にしながら、社会的・経済的豊かさを実現している方を対象にインタビューをさせていただいています。

インタビュー内容

それでは、「ココカライフ」第3回目のインタビューがスタートです!

やってくるチャンスに yes で答えていくと、固定観念を壊すチャンスになる

それではココカライフのインタビューを始めさせていただきます。


本日はありがとうございます。よろしくお願いいたします。

こちらこそ、ありがとうございます。

よろしくお願いいたします。

まゆみさんは素晴らしいご経歴をお持ちですが、まずは現在のお仕事であるマーチャントクラブについて、出逢ったきっかけや実際の理念、活動内容を教えてください!

マーチャントクラブの名古屋支部代表になったきっかけというのが、マーチャントクラブ本部の創設者である菅さんが私の自伝を読んでくださって、それでお声掛け下さったんですよ。
(※まゆみさんの自伝や出版本はこちら

「なんかやらない?」みたいな感じで、当時はよくわからなかったのですが…(笑)


というのも、菅さんは20年くらいのキャリアをお持ちのWEBの経営者で、実際にマーチャントクラブはWEBに強い方ばかりが所属されているんですが、その中で私は店舗型出身でFacebook のアカウントも自分で開けなかったぐらい Web が苦手でした。

その時には帝王学を学んでいたのですが、師匠から「お誘いをいただいたものは全部 yes で答えていきなさい。今までの思考パターン、行動パターンで好きなものを選んでると人生って変わらないよ。でもやってくるチャンスに yes で答えていくと、自分の固定観念を壊すチャンスになるから。」というアドバイスをいただきまして、マーチャントクラブに入会することにしました。

今、マーチャントクラブは本部の他に7支部あるんですが(2022年11月時点)、その中で名古屋支部だけWEBが苦手な経営者が集まってくる面白いコミュニティになっています。

そして、マーチャントクラブの理念は、まず挑戦する場があります。それと、応援と感謝と希望です。

実践してくと奥が深いなーと思っていて、私が学んでいる帝王学の教えを生かしていくのに、挑戦と応援と感謝と希望っていうのはすごくマッチしています。

実際、私は起業してからその4つの活動しか行ってきてないっていう感じです。


名古屋支部の活動は、ビジネスに特化したビジネス帝王学を学んだり、オンライン交流会で生き方やあり方を語る会をやったりしています。

月一定例会では、みんなでデジタルコンテンツを作って、販売していくための導線づくりを一緒に学んでいます。

その他、リアル交流会では名古屋めしを食べにいったり、ボードゲーム体験をしたりという感じで、ビジネスだけではなく人生のステージもみんなで一緒にあげていこうという活動をしています。

ビジネスコミュニティって言うと、自分一人でうまく経営を成り立たせるためのスキルを身につけるイメージがすごくあったんですが、そうじゃないんですね!

周りの方のお仕事や人生を豊かにしていくための応援をすることで、それが結果として自分のビジネスや生き方に結びつくという理念はすごく素敵だなと思いました。

それが帝王学とも繋がっていたのは、私は全然知らなかったので面白いですね。


そして、勝手にまゆみさんはWEBに強いのかと思ってました(笑)

でも、そうじゃないということなのでWEBが苦手な方でも名古屋支部なら入りやすそうですね。

失敗談も共有することで突破口が見えてくるのがコミュニティの良さ

実際は経営歴が25年とか三代目社長さんとかがいらっしゃるんですけど、WEB上での自己表現が苦手なだけで実際はすごい方が多いんですよね。

経験値だったり挑戦の数というので考えると、人間力があったり経営のスキルもすごい方が多いので、皆さんに可能性を感じて、逆にすごく面白いなと思います。

色んな経験をされて修羅場をくぐってこられて、残高500円のところからの巻き返したお話もあったりして、すごく勉強になります。

もしそういうところに追い詰められたとしても、周りにそれだけの経験をされてきてる方がいらっしゃるから、自分も這い上がっていけるんじゃないかと思えるので、不思議な面白い場所ですね。

すごいですね。

皆さんあまりそういうお話しを表でされないだけで、実はすごいいろんな経験をされてる方が多いのかなと思います。

実際に、まゆみさんのご経験もすごいですよね。
(※まゆみさんのプロフィール動画はこちら

追い詰められたところから上がっていった経験がある方が、周りにいるだけでも心強いっていうのはすごくありますよね。

コミュニティの良さは失敗談を語ってくれるところだと思います。

講座形式だと先生から「こうやったらうまくいく」ということを話してくださいますが、逆境やスランプに陥った時にどのように這い上がっていったらいいのかはわからないじゃないですか?

それを共有しあえるって強いですよね。


あとは同じ業界にいる人が集まると考えが固まっちゃうんです。

自分ではお客様目線と思ってるんですが、自分の業界内でのアイデアしか降ってこないから、すごく狭くなってしまう。

だけど、異業種の方が集まると突拍子もないことも言うけれど、そこが逆に突破口になったりするし、実現するにはどうしたらいいのか?というところまでみんなで考えるので、そういうのも強いなと思いました。

物事の「陰」と「陽」どちらの捉え方を選ぶかは自分次第

同じ業者ではなく畑の違う方がいらっしゃることで、新しくて面白いアドバイスを頂けて視野が広がり開けていくというのは、すごくいいですね。

今までリアルの場で成功された方達が、オンライン上でも成功できるようにチャレンジするということで、もともと人間力もある方たちの魅力をWEBでいかにうまく引き出していくかが重要になるかなと思います。

そんな中で、まゆみさんはマーチャントクラブにも帝王学を取り入れているということだったのですが、まずは帝王学がどのようなものなのか教えてください!

東洋哲理である陰陽五行論はもともとはインドでそのような思想が発生して、西洋にいったのがスピリチュアルで、東洋にきたのが陰陽五行論です。

論語、風水、易学、九星気学、動物占いに至るまで、全部が陰陽五行論がベースになっていて自然の法則なんです。

ソクラテスとか哲学者がいた時代にも陰陽五行論は出来上がっていて、それぞれ表現の方法が違うだけで本質は一緒なのかなって思います。

陰陽五行論は、物事の本質を教えてくれる学問なんですよね。

帝王学は陰陽五行論から生まれてきて、エリザベス女王が勉強されていたり、日本だと天皇陛下が勉強されている学問です。

ですので、(皇室の)お名前にも帝王学や陰陽五行論に関する文字が入っていたりします。


高校野球の甲子園の「甲子」も陰陽五行論からきていたり、日本文化の中でも茶道・華道など、いろんな【道】がつくものも陰陽五行論がベースになっています。

太陽暦と太陰暦もです。

実は私たちにすごく身近なものなんですが、それを教えてくれるところがないから知らないだけなんですよね。


帝王学が何か簡単にいうと、あり方や生き方を説いている学問になります。

具体的には、私達は善悪とか正解不正解とか、いつのまにかそのようなものの見方をしてしまっていて、常識やルールに則って物事を見てしまう。

一つの視点でしか物を見ないで正解不正解を決めてしまうけど、もっと多面的・多角的に見たらどのような景色が見えるのかということを教えてくれるものです。

例えば、私が大きく人生が変わったのは自分の過去の辛い体験をした時に「なんで私だけこんな目に会うんだ」っていう苦しみを持っていたんですね。

その一個の視点しかなかった。

でも、今は「この経験があったから人の痛みを理解することができるな」と思うんです。


カウンセリング歴が16年目になるんですが、皆さんのお悩みに寄り添うには自分がものすごく痛い思いをしなければ、その人の気持ちが分からなかったなって思うんですよね。


帝王学を学んだことで、球体思考という考え方を知ることができました。

こっちからの視点しか見てなかった時、私は被害者的な気持ちを持っていた。

でも、下から見るか、上から見るか、斜めから見るかによって自分自身の捉え方が変わっていたんですね。

それに気づいた時、私は被害者でもなかったし、この経験があったから今の仕事ができているとか、人の痛みがわかり優しくなるために必要な体験だったなと思えるようになったわけです。

自分がトラウマだと思ってこの体験は抹消したかったのに、この体験がなかったら今がないし今の仕事もやれてないので、「全部あってOK」っていう気持ちになれた人生を変えてもらった学問になります。

なので、みんなも学んだらいいんじゃないかと広める活動をしています。

辛かったり苦しい渦中にいるときって、「どうして私が?」という考えに陥りやすいと思うのですが、他の視点・視座からものごとを客観的に見ることで、捉え方が変わって気持ちに余裕ができる。

帝王学は物事の考え方・捉え方を教えてくれる学問なんですね。

そうですね。

師匠は「物事には全て陰と陽がある。もし陰と陽があるとしたら、自分で選択できるんだよ。」って言われたんです。

さらに、「陽としてみたら、自分自身にも可能性しかないよね。そして、相手にも可能性しかないよね。どうせ生きるんだったら、相手に可能性や希望を見出す方がいいんじゃないか。」とアドバイスを頂き、なるほどなと納得しました。


例えば、今までの私のものの見方は全部が陰でした。過去のトラウマを体験した時に、私にとっては世界が灰色に見えた感じだったんです。

やっぱりベースがそこにあると誰と話していても、自分の色眼鏡で見てしまうところがあったなって思います。

私の過去の体験も、陰からみた時にはすごく傷ついたし寂しい思いもしたのでトラウマ的な体験になったけれど、陽の側面で考えた時にその体験をしたから物事の本質を知ることができて、人の痛みや寂しさを理解できるっていう部分ではすごく活かされています。

そこから、物事には正解不正解がないっていうことがだんだん分かってきました。


そして、自分自身のものの見方を変えていかないと、本当の相手の良さを引き出すことができないなと思いました。

姉妹だからといって平等に育てることが、必ずしも良いとは限らない

子供もそうですね。

子供は今の価値観でいくとまだコロナが終息していなかったり、円安になってきていて、一般常識的にも「塾に行きなさい。勉強しなさい。じゃないと社会に置いていかれるし、今はネット社会だから!」とかなって…。

昔の私の価値観だったら、常に陰でみて不安だし恐れが強いので「いい学校に入りなさい」みたいな教育だったと思うんです。

でも、帝王学を学んでから、私たち一人ひとりにはもともと生まれる時にこういう才能・資質を持っていて、こういう役目があって、このように人生を過ごしていくよっていう指針になる宿命というものがあることを知りました。

昔の価値観だった時は、とにかく(子どもたちは)平等に育てることがいいことだって思ってたんです。

なので、お姉ちゃんにも妹にも同じように育ててたんですが、本当にうまくいかなかったんです。そのうち、長女が口をきかなくなって…。

平等に育てることが相手の個性を生かすことだと思ってたし、尊厳を生かすことだと思ってたんですけど、宿命を見るとお姉ちゃんは【基本的に親にはほっといて欲しくて、何か相談した時だけ話を聞いて欲しい。それ以外は全部自分で選択したい。】っていう子だったんですよね。

でも、それを知らずに手取り足取り一生懸命提案していたから、全部裏目に出てました。

下の子は、【丁寧に理解できるまで、いろいろな切り口で説明して欲しい。そういう愛情のかけ方をして欲しい。】というのが出てるので、全く違うやり方に変えたんです。

お互いに平等じゃなくなったんですけど、それは私が見てるものの見方だけだったんですよね。


当人からしたら、「すごく窮屈だし、ママってなんでも押し付けてくるよね。」っていうところだったんです(笑)

師匠からは「個を大事にしなさい。目の前の相手に慈しみの気持ちを持ちなさい。」っていうことを常に教わっています。

今のまゆみさんからはいつも陰で物事を見ていたとは想像できないんですが、そういう過去があったんですね。

帝王学の師匠のお言葉で「物事を陰陽のどちらで見るかは自分で選んでもいい。」っていうのも、懐の広さを感じました。

考えを変えなきゃいけないというよりかは、物事の成り立ち自体を理解していくことで、「なんだ私はこういう風に物事を見てしまっていただけか。」という風に思えて、自分を責めることも少なくなるのかなとお話を伺っていて思いました。

実際にそれを子育てでも活用されているということで、すごいいいですね!

やっぱり親だと何でもしてあげたくなっちゃいますし、困らないように良かれて思ってしていることが、与えているのか押し付けなのかって言うと、受け取る側によっても変わってきますもんね。

帝王学を上手に活かされていてすごいなーっていう風に感じました。

帝王学に出逢ったことで中庸を知り、先入観を持たずに相手に寄り添えるようになる

まゆみさんが帝王学に出会ったきっかけは何だったんでしょうか?

夫がセミナーをやった時に、たまたま名古屋で本を出されている著者の方が来て下さったんです。

その方が直感で「今度ご飯食べに行こう!」って私に声をかけてくださって、それで夫婦で行ったんです。

その時に突然「宿命を見てあげる。」って言われて、「なんだそれ」と思いながらもみてもらいました。

そこで、こういう師匠がいてというお話をいただいたときに、私は直感で「行く!」と決めて、夫も「じゃあ、行くよ。」みたいな感じで、そこから夫婦で学んでいます。

帝王学を学ぶと良い悪いとか正しい正しくないということよりも、その中の本質は何なのかを学べるので、右にも左にも偏るこもなく最終的に中庸を生きられるようになり、センタリングするイメージなんですよ。

山に登ったり、滝の音や波の音を聴いたり、自然を見ると、浄化されて自分の中のモヤモヤしているものをとってくれるように感じますよね。

実際に、陰陽五行論って自然の法則なので、まさにそういうのがあるんです。

そこに入った瞬間はすごく浄化されてクリアになるんですけど、ひとたび家に帰ってくると雑多な日常に戻って、いろんな情報に左右されて…。

私たちは常に迷ったり葛藤したりする生き物だと思うんです。

特にビジネスってどんなに AI やロボットが発展していってもお客様は対ひとなので、相手の事を先入観をもって見ていると、相談をしてくださったときに共感や寄り添うことができない。

アドバイスが欲しいのか聞いてほしいのかとかでも違うと思いますし、そこを理解せずに私ができたから「こうしとけばいいよ。」みたいなのは、自分にとってはうまくいっただけで相手にとってもうまくいく保証はないし、魂レベルで考えてもひとりひとり違うことだなっていうことを帝王学を学んで腑に落ちました。

確かに、相談をした時に話を聞いてほしい場合とアドバイスや解決するための糸口が欲しい場合と違いますよね。

そこは相手の方が何を求めているのかっていうのを、いかに汲み取りって話をしていくかが大事になりますよね。

そして、そこにも帝王学が活かされているということで、帝王学のことを益々もっと知りたくなりました。

厳しい芸能界の世界では、家庭との両立でたくさん悩んで葛藤

オンライン上で起業する前は店舗経営のお仕事をされていて、なおかつご結婚される前は舞台に出たり女優さんをやられたりと華々しいご経歴をお持ちですが、結婚を機にお仕事が変わったことに関して、そのときの葛藤や心境はどうだったんでしょうか?

辛かったですね。

なぜかと言いますと、ちょうど結婚する時って大きなチャンスがやって来た時だったんです。

結婚する前は海外でテレビ番組とか新聞に載ったりして、国際親善大使のような活動をさせて頂いていました。

オーディションを受けて合格した後は、スタジオを借りてチームメンバーと何回も練習して、現地に行ったら現地のダンサー達とも踊ったり、イベントをやったりして…

好きな仕事でお金を頂いてとても恵まれていましたが、ツアー期間中以外のギャラが入らないので、練習してる間っていうのはどこかで働かなきゃいけないので、すごく大変でしたね。

そこから、着物のモデルだったり、国際交流イベントの MC とかのお仕事も段々と増えてきて、なんとなく生活できるようなってた時に、日本の芸能事務所の方から「よかったらうちに来ませんか?」っていう話を頂いたんです。

でも、実際に入ってみたら、「ごめん!大人の人にお金かけられないから、自分で何とかチャンスを掴んで来て欲しい。」ということで、分からないなりにプロフィールを作って配っていくという営業活動を自分でやっていました。

営業活動をしても、始めはプロフィールも全然ご覧いただくことなく破棄されることも当然ありました。

私は大人になってから日本の芸能界に入ったので、事務所の力を一切借りられなかったんですよね。

起業したいま考えると、全部お膳立てされていたら起業しても何もできなかったと思うので、良い体験となっているなとは感じています。

当時の私の目標は、二時間ドラマの主役でした。

それは2週間で撮影が終わるので、すごく大変ですけど、もしママになっていくっていうことを将来的に考えたらいいなと思っていました。

連続ドラマだと最低3ヶ月は空けなきゃいけないし、映画だったら1年2年単位なきゃいけない。

補償もない世界なので、実際に連続ドラマが決まって「3ヶ月空けといて」と言われて空けておいても、3日ぐらい前にプロデューサーから「ごめん今回なくなった。」みたいなことも普通にありました。

そうすると、その期間の仕事を全部断っていますから、2週間の痛手はまだ大丈夫なんですけど、3ヶ月となると厳しい。

芸能界は一回仕事を断ると二度と来ないので、また最初からコネクションを作っていくとかオーディションを受けるということがすごく大変だったんですね。

売れちゃえば良いけれど、売れる前はやりくりが大変なんです。

そうだったんですね。

なかなか自分で時間の調整ができないってなると、結婚して子育てをしたいって思った時にすごい葛藤するところですもんね。

そうなんです。すごく悩みましたし、表現が好きで一生やれる仕事で選んだから、すごくつらかったです。

実際、名古屋の芸能界と東京の芸能界も違うものだったので、今までの経歴が活かされることなく、挨拶回りも仕事には繋がらず、オーディション受けても決まるかどうか分からなかったので気軽に新幹線で東京にオーディション受けることもできなかったというのもありました。

一度は専業主婦になるものの、娘の一言が社会復帰の背中を押してくれた

今までの経験がゼロみたいな形でスタートってなると、がむしゃらに時間と労力を全投球しないとできなかったりしますよね。

ご家庭を持つというタイミングでそれも大変だったんだろうなっていうのはお話を伺っていて感じました。

このようなご経験から芸能界で活動していくのはちょっと大変そうということで、旦那様の飲食店で働くようになったっていう感じでしょうか?

芸能活動をやめたのは、子ども(次女)が低体重児で生まれたことも一つあります。

赤ちゃんってムチムチで生まれて来るって思い込んでたんですけど、すごいちっちゃいし、ちょっとでも握ったら折れちゃうんじゃないかっていうくらい細くてシワシワだったんですね。

なんとか退院してきた後も、ミルクを吐いちゃったりして…。

うちの親は勘当してきて、私は身寄りもなかったので誰にも頼れなくて、友達も当時いませんでした。

日に日に痩せていく娘はいきなり40°越えの熱を出すこともあって、怖くて目も離せないし、働きに行くっていうことはちょっと考えられませんでした。

お姉ちゃんもまだちっちゃくて二人もいるし専業主婦やろうって思って、その合間にお芝居とか CM だけでも出来たらいいなと思ったんですけど、やっぱり一回断るとも二度となくて、娘も月に数回救急車で運ばれることもあったので、働ける状況ではなかったというのが現実です。

でも、私の宿命を見ると専業主婦に向かない宿命だったので、家にずっといるから予定通り鬱になったんです。

当時は夫のお店が色々あって廃業になり借金だけ残って超貧乏生活していたので、誰かに電話できるゆとりもなく、誰とも口をきくことなく一日過ごしていました。

本当に追い詰められていて、1日200円生活みたいなのをするくらい結構大変だったんです。

そんな時に、鬱になった私を見て当時小学生だった長女が「ママ見ていると大人になりたくないなと思うんだ。ママっていつもため息ついてるし笑ってないし全然楽しそうじゃない。私大人になりたくないな、嫌だな。」って言ったんです。

それを聞いた時に「はっ!」て目が覚めて、娘二人は私の背中を見て育ってるんだって分かった時に、即次の日から「何でもいいからやらせて。」って思い切ってパートにでました。

独身だった時の自分の原動力は、自分自身が人前に立つものとして自分のエネルギーがクリアであったらいいなと思っていましたし、一生できる仕事だったからということがあります。

おばあちゃんになっても舞台に立っている姿を子どもがみた時に「おばあちゃんになっても輝く方法があるんだ」って想ってくれたらいいなと漠然と想っていたんですよね。

そう思っていた自分がため息をついて塞ぎ込んでいるっていうのを娘の言葉で気づかせてもらって、それで社会復帰したという感じです。

プロフェッショナルであることも、ママであることも諦めたくなかった

年齢を重ねてもご自身が輝けて表現できる場としてずっと選んで積み重ねてきたものと、自分の遺伝子を分けた娘さんとの究極の選択だったんですね。

そんな中で、娘さんを守りたいということで専業主婦になることを選択された。

でも実際、ご自身の宿命は専業主婦には向いていなかったということだったんですね。

長女さんの言葉がきっかけで社会復帰しようと思っても、次女さんの体が弱かったりで心配もあったと思いますが、現実問題としてそこはどう乗り越えていったのでしょうか?

正直どっちが正しいか正しくないかっていうのは人それぞれだと思うんですけど、弱い次女も何とかしたい、でも長女の気持ちも大事にしたい、なので思い切って私がとった行動っていうのは、おんぶをしてお店に連れてったんですよ。

娘が自分の背中を見てるっていうのは家族だけの問題ではなくて、ひょっとしたら多くの女性が苦しんでおられるんじゃないかなと思ったのもありました。

初めは凄いびっくりされたし、お叱りを受けることも正直ありました。

「家と勘違いするなよ。」「プロフェッショナルじゃないよね。」っていうのも言われましたけど、今の私にはこれが現実だと思って、連れて行き続けました。

子供なのでちょこちょこちょこちょこ出てきて、気がついたら客席に座って食べていることもあったんですけど…(笑)

それもいいのか悪いのかわからないですけど、アットホームだと感じてくださるお客様が集まるようになってきて、女性達からは「頑張るママの象徴だから本当に応援したくなる」とか「私も子育てやってて辛いから、こういうのみてると涙が出てくる」とか言ってくださる方が増えてきました。

男性達からも「家ではできないんだけど、ここではこうやってる子供を可愛がる練習させてもらってて。」みたいなことをおっしゃってくださったりとかもしました。

現実は陰陽の「陰」からくるので、初めは非難・批判ばかりだったんですけど、一定期間を忍耐で乗り切ると「陽」がやってきて、今度は応援されるっていう風に変わっていきました。

「陰」の部分でかなり非難されましたけど、生ビールの研究を突き詰めて、「お客様に最高の一杯を出したい!でも、私はママでもあるんだ!」っていう両面を出したんですよね。

私はビール飲めないんですけど…(笑)

そういう裏話があったんですね!すごい!

最初は職場にお子さんを連れていくのも勇気が必要だったと思いますが、その時に選べる選択肢の中でそれが一番最善だったわけですよね。

精一杯でしたね。

それを最初は批判とかもある中で、それでも仕事としてのプロフェッショナルな部分も手を抜かずに、ママとしてのご自身も手を抜かずに両方やっていらっしゃったのは、本当に尊敬します!

未経験だったからこそ踏み込めて、美の追究をしたからこそ見つけられた世界

ありがとうございます。

でも、夫とはすごい喧嘩をしましたね。

男性はどちらかというと論理的なので、「お店を私物化してる。」と散々喧嘩しましたし、「(まゆみさんが)子供を連れてくることに対して、スタッフがどう思ってると思う?」っていうことも何度も言われました。

でも、私は両方守って行きたいし、じゃなければ女性が本当の意味で社会に出られない!と思って、何かを証明する必要があったんですよね。

お客様って席に座って、おしぼりで手を拭いて、一番初めに口にするのが生ビールだったんです。

今は多様化の時代ですけれど、4割はビールだったんですね。

だったら、1日お仕事を頑張ってきた方達が安い金額で最高の一杯が飲めたらどうなのか?っていう考えに至りました。

生ビールって原価率が高いので経営的には生ビールを美味しくするってありえない、非常識な事なんですが、経験がないからこそ踏み込めたんですね。

もし飲食経験者だったら、絶対がやらないことです。

生ビールはなまものですが、実際は2週間から1ヶ月ぐらいたっているビールがお店に出るなか、うちのお店はその日の朝に作られたビールを出すっていうこだわりを持ってやっていました。

結果的にそこまで自分を追い込んだ事が、最終的に一番を取って行けたと思います。

「ママだから許して。」みたいな感じでやってると、その姿勢がお店全体のやる気に出ると思ったので、そこの部分は徹底したっていうところがありますね。

そこを徹底してプロフェッショナルな仕事をしようと、自分を追い込めた理由みたいなのってあったりしたんですか?

一つは飲食が未経験だったので、厨房などどこのポジションで動いていいのかわからなかったというのがあります。

当時はお酒も飲めなかったので、お酒の作り方以前にお酒の名前がわからないみたいなところがあったんですよね。

料理もなかなか担当させてもらえないし、じゃあ何ができんだろう?ってなったときに洗い物だけだったんです。

グラスの洗い方を教わったので丁寧にやっていて、そのグラスにビールを注いだら「美味しい」と言われるようになったことで、私の居場所ができたみたいな感じになりました。

実は、生ビールの美味しさって50%がグラスなんですよね。

メーカーさんがどれだけ美味しいビールを作ってくれたとしても、飲食店のグラスが綺麗じゃないと美味しいビールにならないんです。

そういうことが分かってきてからは、もともと表現の世界で生きてきていたのもあって、「美しさに神の領域を見出す」っていう芸術センスというか…。

ビールは飲めないけど、じーっと見てると「泡とのバランスが7対3の比率だと美しいな」とか、「このゴールドをどうやったら輝かせられるだろうか」とか、「もうちょっと泡がきめ細やかになったら美しいだろうな」とか、そういう作品のように見えてきたという感じですね(笑)

美味しいの判断基準がわからないから、見た目とか美しさを突き詰めていったら、それを「すごく美味しい!美味しい!」って全国からファンがきてくださいました。

子連れのママであったことも、ひとつの要因だったのではと思います。

自然にそういうビジネススキルを取り入れていたんですね(笑)

もともと持っている美に対する追求がすごいですね。

例え、ビールが飲めなくても色とかフォルムとか泡とか、香りとか、味覚以外の感覚を研ぎ澄ませてそこを追求していったというのは斬新です(笑)

そうな切り口での極め方もあるんだなと学びになりました。

一人のひとを喜ばせたかった単純な気持ちが原動力になる

実は父が生ビールを好きだったんですが勘当されて会えなくなった時、仲良くしていただいていたのがココイチの創業者の宗次会長だったんですが、会長もビールが大好きだったんです。

私にとって名古屋でのお父さんが宗次会長で、「父の日に喜んでもらえるようなビールを出したい」「美味しい美味しいって飲んでもらいたい」っていう単純な気持ちが原動力になっていました。

起業してから考えてみると、ペルソナを作ってたんですね。

当時は、会長が「美味しい!今日も1日頑張って良かった!」と言ってくれるビールってどんなビールなのかな?っていうのを考えて、コンセプト作りをしてたなと思います。

それが原動力になって、結果として東海で一番の生ビールを提供するというところに行き着いたんですね!

お話を伺って、私も目の前の一人のお客様にどうしたら喜んでいただけるのか?というのを大切にしながら、自分の感覚や感性を使って、いろんな視点から追求していきたいと思いました。

帝王学を学んだことで、夫がパートナーであることに心から感謝と愛が溢れてくる

ご結婚後は旦那さんと喧嘩もされていたということでしたが、帝王学を学ばれてからパートナーシップはどのように変化したんでしょうか?

名古屋に引っ越しした当初は身寄りもなく、すぐ子供も出来たので友達を作る機会もないまま専業主婦をやっていました。

借金も背負っていたので友達とご飯を食べに行くのも無理な状況で、当時の私は全てにおいて「陰」の景色を見てたので、「どうして私だけこんな目に合うのか」というのがあったんです。

そうすると結婚しても当然うまくいくはずがなく、喧嘩を繰り返してきました。

でも、帝王学を学ぶとパートナーシップの部分でなぜ恋人同士の時にうまくいってたのに夫婦になるとうまくいかないのかっていうのもわかるんですよね。

宿命にも出ているのでそういうところを学びましたし、相手は自分を映す鏡なんだっていうことも分かっているんですけど、「なんで私が変わらなきゃいけないんだ。」っていうのがいつもあったんです。

目の前のお客様に対しては相手に寄り添うとか共感しよう、自分を律して変えていこうって思えるんですが、夫婦になると元々他人なはずなのに距離が近いから思えないんですね。

「まずはあなたから変わって」というところがずっとあったんですよね。

以前は私が過去に痛い思いをしているから仕方がないんだって思ってたんですけど、「自分の人生なのに主役は自分じゃないんだね。」って言われて、だんだんわかってきました。

主体的に精神的な自立をするということは、自分がどうなるか一つ一つの選択は自分にかかっていて、自由を手に入れる代わりに責任が伴うんだということを理解した時、夫と結婚したのは私であって、その関係性を向こうが変わるまで待つスタンスなのは受け身だなと思いました。

そこから、私が関係性を変えるために夫に寄り添ってみたらどうなのかな?と、夫をよく観察するようになりました。

喋ると腹が立ってしまって喋らせないようにしちゃっていたので(笑)

夫のFacebookとかを1年分ぐらいみて、考えていることや感じていること、エネルギーを文字ベースでみていったら、だんだん一人の人間としてみられるようになってきたんです。

その瞬間に涙が出てきて、「私と何も変わらないのに、なんで私は対立してたのかな」って思いましたし、もし夫が鏡だとしたら、私は自分を愛するというより自分を卑下してきたなってきたな、自分を否定してきたなということに気がついたんですよね。

それをやめて夫を肯定的に見た瞬間、自分のことも肯定的に見られるようになりました。

帝王学を学んでオセロの真っ黒が白に全部ひっくり返ったような、そういう体験をした時に結婚して良かったなと思いましたし、夫がパートナーで良かったなって思いました。

わぁ〜…!(感動)素敵ですね(^^)

やっぱり近しいと距離感がつかめず、自分も抑え込めなくて感情のままにぶつかってしまうことってあると思うんですけれど、文字ベースで見るっていいですね。

すーっと入ってきやすいかもしれないです。

ぜひ、パートナーシップで悩んだ時には取り入れて相手を理解したい方法ですね。

まゆみさんの今後の展望について

最後に今後のプライベートやお仕事の展望を教えてください!

今までは表現者として生きてきたんですけど、気がついた事が一つありました。

それは原稿や台本があって、人前に立ってきたところですね。

現在は帝王学のセミナーのクラスもやらせていただいていますが、起業した時は自分の言葉で話せないという壁にぶつかりました。

セミナーをやった当時も台本を作ってやってたんですが、帝王学って物事の本質をお話しするので、そこの【エネルギーを拾いながら言葉を紡いでいくこと】が【本当の帝王学を伝える】ということだと師匠に教わったんです。

マーチャントクラブで今年の4月に1周年の講演会をさせていただときに、菅さんから「チャレンジしましょう!」ってことで、「今回は【おがたまゆみ講演会】で集客してください!」って言われたんですね。

しかも、「今回はスライドも台本もなしで、即興で話しましょう!」と言われたんですよ。

講演会が始まる3分前まで何を話せば良いのかわからなくて怖くて、「お腹が痛くなった」とか「食中毒になった」とかでやめちゃおうかなとか、色々考えてたんですけど…(笑)

でも、何とか喋りきりました。

その時のご感想が「本当に心に響いた」とか言っていただいたんですが、その翌月のセミナーをやるときに震えてしまって、やっぱり場数が必要だなと感じました。

パブリックスピーキングをするというのは私の宿命上にも出ているんですが、「私には無理だよな。」と思っていたんですけど、今までの経験のオーラを持ちながら私が自分の言葉で話しているイメージの似顔絵を書いてくださった方がいらっしゃったんです。

本当にそのように導かれてるなと感じるので、言葉を紡いでいくことで今までの悲惨な経験が活かされるんじゃないかと思っています。

特に女性達、ママが変わることで子供も変わるし、パパも変わる。

夫婦・家族は帝王学でいうと最小単位であり、人生の始まりをつくるママたちに自分を信じて可能性を開いて欲しいなと思うので、パートナーシップの講座をやったりして、帝王学を活かしていけたらいいなと思っています。

これからもご活躍を楽しみにしていますね!

本日は貴重なお話をありがとうございました(^^)

インタビュー後のまとめと感想

  • やってくるチャンスに yes で答えていくと、固定観念を壊すチャンスになる!
  • コミュニティの良さは失敗談を知れること。異業種が集まると新しいアイデアが出てきて、そこが突破口になることもある!
  • 仕事としてのプロフェッショナルな部分も手を抜かず、ママとしての自分も諦めなかったことで、最初は非難ばかりだったのにいつしか応援されるように!
  • 未経験だからこそ踏み込んで自分の美学を突き詰めていったら、新しい世界と居場所が広がっていった。
  • 「この人を喜ばせたい!」その単純な気持ちが原動力になって、東海地方の中で1番の生ビールを出すお店に上り詰める!
  • 帝王学を学んだことで過去の自分を愛せるようになり、ビジネスだけでなくパートナーシップや子どもとの関係も変化したことで、感謝が溢れてくる。

温かく柔らかな雰囲気の中にも、揺るぎない信念を持っているまゆみさん。

子育てと仕事の両立を諦めず、甘んじることもなくトコトン追究していったことで、自分で居場所を見つけてお店も発展させていくという、すごいバイタリティの持ち主!本当に尊敬です!

また、帝王学をビジネスだけでなく、パートナーシップや子育てにも存分に活かされていました。

師匠からのお言葉もたくさんの気づきを与えてくださいます。

もしも今、人生や自分自身に対して悲観してみてしまっているのならば、ぜひまゆみさんの帝王学や宿命鑑定を体験してみて欲しいです!

今までとは違った新しいものごとの観方に気づくことで、意識や価値観がひろがり、自分自身や人生に対して感謝と愛が溢れてくるのではないかと想います。

まゆみさんとお話しするだけでも、癒され視野がひろがること間違いなしです!

ぜひ、コンタクトをとってみてくださいね♪

まゆみさん、ありがとうございました!

この記事を書いた人
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♦︎整体サロン「楚々」代表セラピスト
♦︎自家焙煎コーヒー&ハーブティー販売「楚々Cafe」代表
“ゆるく、しなやかで、のびやかに、生きるための 「こころ」「からだ」「くらし」をデザインする”をコンセプトに活動中。
プライベートでは、2022年5月に第一子を出産。子育てに翻弄&奮闘する日々。

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